子供の頃、姉と私はいつも母の手作りの服を着ていました。
手芸好きの母は、洋裁から編み物、そして紙粘土人形作り、といつも何かを
作っていたように思います。
そんな環境で育ったおかげで、私も小学生の時から針を持って、母を真似て
は洋裁や編み物をするようになりました。
その頃、いつもめくっていた憧れのスタイルブック☆
「今度はこんなのにしてね♪」とお願いしては、ワクワクと楽しみに出来上がる
のを待っていました。
この本を見ると、「あの服も作ってもらったな」「このワンピースも着ていたな」
と、子供の頃のワードロープを思い出します。
今は私がこの本を受け継ぎ、子供たちのための服を作っています。
改めて見ても、十分に新鮮で素敵なお洋服ばかり☆ ポケットの形がとっても
個性的で楽しかったり、(最近のナチュラルテイストとはまた違った)めいっぱい
子供らしさが詰め込まれたデザインであったり、と見ているだけでとても幸せな
気分になり、参考になります。
今の子供服の本とは違い、実物大パターンも付いておらず、一冊の中に沢山
の製図が付いているのですが、いくつかの製図のページに鉛筆で数字を書き
込んだ跡があり、「お母さん、本当に手間をかけて作ってくれていたんだなぁ~」
と、改めて感謝し、尊敬します。
このスタイルブックはこれからもずっと大切にしたい私の教科書で、好奇心旺盛
で今も新しい手作りに挑戦している母は、いつまでも私の先生です☆